正《まさ》ちゃんは、お家《うち》へ駆《か》け出《だ》してゆきました。年《とし》ちゃんも、つづいてゆきました。お母《かあ》さんに、おあしをもらってくるためです。そのうち正《まさ》ちゃんは、にこにこしながら、もどってきました。「なにをこしらえてもらうかな。」と、正《まさ》ちゃんが頭《あたま》をかしげました。「正《まさ》ちゃん、うさぎがいいだろう。」と、誠《まこと》さんがいいました。「うきぎなんか、つまらない。それよりか、象《ぞう》がいいな。」「ああ、象《ぞう》がいいわ。」と、花子《はなこ》さんが、いいました。 正《まさ》ちゃんは、動物園《どうぶつえん》で見《み》た象《ぞう》のことを思《おも》い出《だ》して、それがいいと思《おも》ったから、「おじさん、象《ぞう》をこしらえておくれよ。」と、おあしを渡《わた》しました。「はい、はい、象《ぞう》をこしらえますかな。」と、いって、おじさんは、あめを管《くだ》の先《さき》につけて、まるめたり、吹《ふ》いたりして、やっと一ぴきの象《ぞう》ができ上《あ》がりました。 すると、これを見《み》た、子供《こども》たちは、笑《わら》い出《だ》しました。「おじさん、これが象《ぞう》なの?」「象《ぞう》と見《み》えませんか。」「鼻《はな》が足《あし》みたいだ。」「尾《お》が、あんまり大《おお》きくて、みっともないよ。」船橋 歯科 Blog ? oonohirosi